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Typ930

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大口径化&パッシブラジエーター搭載 "Ortho Dual Motion"ドライバー

『Typ930』に搭載するOrtho Dual Motionは、『Typ821』に採用されていた10mm径から12mm径へと大口径化し、より強力なマグネットを採用することで、磁気回路の改善を行っています。これに加え、今回初となる技術パッシブラジエーター「Dual Motion」を搭載。薄膜のエンジニアプラスチックで成型されたドームと真鍮製のマスダンパーから構成されており、パッシブラジエーターが圧力を調整することで、耳道内の圧力をうまくいなし、閉塞感や嫌な共振が軽減され広がりのある音場を表現。スピーカーハウジングの材質には真鍮とステンレスを組み合わせ、サファイアクリスタルのフェイスプレートからパッシブラジエーターをご確認いただけます。

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スパウトレスBAドライバーによるハイブリッド構成

『Typ930』ではOrtho Dual Motionドライバーに加えKnowles製のスパウトレスBAドライバーを搭載。このドライバーはスーパーツイーターとして機能しており、音全体に抜け感を与える音域を担当しています。両ドライバーはそれぞれがインピーダンスを近しいものにしつつ、ネットワーク回路を最適化しています。内部配線にはシールドに銀メッキ高純度銅線、信号線に高純度銅線を採用することで音色を調整。これらの組み合わせにより空間の広がりや音との距離感にフォーカスしたチューニングを実現しました。

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ハイリジッドハウジングとメタルスキマティックデザイン

『Typ930』では、『Typ821』に引き続き切削加工が困難とされるチタンをハウジング素材に採用しました。チタンは非常に高い剛性を持ちながら比較的軽量で、生体適合性が高い金属です。イヤホンの素材として理想的である一方、その硬度ゆえに精密な加工が難しい金属として知られています。

本モデルではスイス製や日本製の高級時計やドイツ製自動車などの切削工具を手掛けた金属加工を熟知したエンジニアによりハウジングは設計され、強力かつ高精度な加工の出来る多軸CNC加工機によりチタンブロックから削り出してハウジングの製造を行っています。

MADOOでは、ハウジングの剛性はドライバーユニットのポテンシャルを最大限発揮するために必要であり、音質に影響があるという設計思想を持っています。そのため、ハウジング表面に硬さを持たせるためのサンドブラスト処理や、シェル厚を一般的なイヤホンと比較して十分に厚みを持たせた設計にするなど、音質のための妥協をしない仕上げを行いました。特に歴代のMADOOの中でも非常に高い剛性を持っており、“Ortho Dual Motion”のポテンシャルを最大限発揮できるハウジングとなっています。ハウジングに使用している部品は純チタンをCNCで削り出して製造し、上下のハウジングが共締めになるような構造として全体の剛性を向上させています。これらにより、スピーカーの共振に対しても十分な剛性を確保し、音質への寄与に貢献しています。

また、信頼性を高め最大限のパフォーマンスを発揮するために独自のハウジングアーキテクチャ“MIAA:MADOO In-ear Acoustic Architecture”を引き続き踏襲しています。

『Typ930』は従来モデルの3Dプリンタでの成型からさらに改良を重ね、CNCの精緻な加工により、ドライバーを格納するアコースティックボックスをハウジングと一体化しました。

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窓から見える風景をモチーフにしたデザインコンセプト

本モデルのデザインコンセプトは、窓から見える夜の空と月、そして海の波にインスピレーションを得ています。

内部のチタン製のオーナメントに青のアルマイト処理を施し夜空を表現、プラナーダイナミックドライバーを月に見立てることで世界観を表現いたしました。ハウジングは円を中心として波が立っているイメージでデザインされており、海の波の力強さを表現しています。

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「PCUHD®」採用の新規開発ケーブル

『Typ930』では、古河電工社製の「PCUHD®」を芯線に使用したケーブルを新規に開発いたしました。

PCUHD®(Pure Copper Ultra High Drawability)は、厳選した原材料を用いることで介在物や不純物の混入を厳しく管理した工程で鋳造した無酸素銅素材です。含有する酸素量を抑えることで、電気信号伝達を阻害する素材内のボイド(気泡)/酸化物の生成が最小限に抑制していることが特徴です。

素材の純度だけでなく、ケーブルを作成する際の芯線内の気泡や酸化生成物といった不純物の生成が少ないことも重視し、今回のPCUHD®の使用にいたりました。本ケーブルは中低音の安定感、接地感、質感に特徴を持った音質傾向にあり、片側7芯からなるケーブルを2本撚ることで1本のケーブルとしています。

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イヤーチップ

『Typ930』では、これまで単体販売されてきたMADOO製イヤーチップ「MDX30」をイヤホン本体パッケージに初めて同梱。「MDX30」は、MADOO製品に共通する楕円ノズル構造に最適化された専用設計で、装着性と音響特性の両立を実現。S・M・Lの3サイズを同梱しており、ユーザーの耳形に合わせた最適なフィット感を提供します。

また従来型の丸型形状シリコンイヤーチップも付属されているためお好みで使い分けることで、イヤホン本体の魅力をより高めます。

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